ディスカウントチケットショップについて
新橋アーチ 田中 潤
1. ルーツ
大阪梅田の地下鉄切符売り場で、回数券をバラ売りしていたオバチャンがチケットショップのルーツと言われている。
11枚綴りの回数券を定価で売り、1枚分が利益になるという商売。自動販売機が無い時代で売り場が混雑している時、
安いわけではないが並ばずに切符が買えるため、繁盛したと言う。
その後大阪、東京の古銭売買のコイン商、趣味の切手を扱う切手商が昭和50年代頃から片手間にビール券や高速券を
売買するようになった。
純粋なチケット商としては、新橋のアーチが昭和57年から現在のニユー新橋ビルで営業を開始したのが最初と言われている。
2. 種類
大手チケット商の扱う金券の種類はおよそ2000種類だが、最古のものは江戸時代中期にまで遡ることができる。
大阪 虎屋菓子店の饅頭五文切手、京都駿河屋の羊羹商品切手と言うものが有ったらしい。
天保年間(1830〜43)日本橋にんべん鰹節切手は現存する最古の金券。明治21年日本橋三越呉服物切手が有名。
昭和57年電電公社のテレホンカードの発売と共にチケットショップの歴史が始まった。
3. 店舗数
平成10年7月の古物営業法改正に伴い、チケット商は公安委員会許可の古物商に組み入れられた。
平成9年12月現在古物許可業者は全国で46万件、その内7260店舗がチケットを扱うと登録している。
更に、チケットを主たる営業目的としているのは全国で1724社、2710店舗となっている。
最激戦地は東京、新橋駅前のニユー新橋ビル、同ビル1階のワンフロアーに10店舗がひしめいている。
当然価格競争が進み、チケットを買うにも売るにも、消費者にとっては有利な状況となっている。
東京では新橋に次いで神田、八重州、新宿に集中している。
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